time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「ゆめかちゃんは何か誤解していないかい?」


静かな沈黙が続く中、浅葱が再び口を開いた。



「誤解?」


あたしは言葉と共に視線を浅葱のほうへと向けた。



「僕の説明が足りなかったのかもしれないけど。僕はゆめかちゃんを縛り付けるつもりなんてないよ。お金を支払ってここに住んでもらったけど、ゆめかちゃんにはお店で会えるように会えるだけでいいんだ。」


「どういうことですか?」


「うーん。ゆめかちゃんはこの関係をどう思ってる?」


質問したのに逆に聞き返されてしまった。



この関係……


浅葱がそういった瞬間、明美の言葉が耳元で聞こえる。



「愛人……とかかなって?」


「やっぱりか。」


浅葱は少し項垂れるように、ソファーにもたれ掛かった。
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