time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「おい!その部品、そこじゃないだろ?」


最近、こうやって仕事中に怒鳴られることが増えている。



仕事はどんな事情があっても、きちんとやらなきゃいけないってことはわかっているが……


俺の頭の中はお前のことでいっぱいで、どうしても仕事に集中できねぇ。


「おい。豊。ちょっと来い。」


そんな俺を見兼ねたのか、親父に呼ばれちまう始末。


情けねぇよな。


俺は腰につけていたタオルで手を拭いながら、事務所の中へと入った。
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