time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「そんな顔しないでくれない?別に豊にどうこう言われる筋合いなんてないでしょ?軽蔑するならすればいい。」
テーブルに置いてあった缶ビールを飲み干すお前があまりにも苦しそうで、俺は思わず口を開いてしまう。
「軽蔑してる。」
「そう。」
投げやりに返事をしたお前は空になったビールをゴミ箱に放り投げ、新しいビールを取り出してきた。
「お前が3年間してきたことを軽蔑しているわけじゃない。」
俺の言葉に動きが止まるカナ。
「そんな理由で何も言わずに俺の元を去ったことを軽蔑してる。軽蔑してるというより、ガッカリした。」
これ以上言うな。
そう言い聞かせても、止まることのない俺の言葉たち。