time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
俺は一瞬にして、冷静さを取り戻す。
……というより、お前が口にした言葉があまりにもショックで、怒りなど吹っ飛んでしまった。
「あんたは守れたのかよ?チータだって、静香だって守りきれたと思ってるのかよ?静香は金さえあれば……金さえあれば……結局、あたし達は金がなければ無力なんだ。仲間がいたって恋人がいたって、金がなきゃ何も…――何一つ大切なもの守れねぇじゃねぇか!!」
カナはあの日から閉じ込めていた想いを吐き出すように俺にぶつけ、家を飛び出した。
「出て行くな!!俺が出て行く!」
そう叫んだけど、きっとお前の耳には届いていない。
聞こえていたとしても、お前は立ち止まる事はしないよな…――
昔から、こうやって言い合いをすれば出て行くのはお前だった。
そして、その後を俺が追いかける。
でも、今はもう追いかけられねぇよ。
お前を追いかけ、引き止めても、俺には何を話せばいいのかわからない。
お前の心が見えないんだ。
……というより、お前が口にした言葉があまりにもショックで、怒りなど吹っ飛んでしまった。
「あんたは守れたのかよ?チータだって、静香だって守りきれたと思ってるのかよ?静香は金さえあれば……金さえあれば……結局、あたし達は金がなければ無力なんだ。仲間がいたって恋人がいたって、金がなきゃ何も…――何一つ大切なもの守れねぇじゃねぇか!!」
カナはあの日から閉じ込めていた想いを吐き出すように俺にぶつけ、家を飛び出した。
「出て行くな!!俺が出て行く!」
そう叫んだけど、きっとお前の耳には届いていない。
聞こえていたとしても、お前は立ち止まる事はしないよな…――
昔から、こうやって言い合いをすれば出て行くのはお前だった。
そして、その後を俺が追いかける。
でも、今はもう追いかけられねぇよ。
お前を追いかけ、引き止めても、俺には何を話せばいいのかわからない。
お前の心が見えないんだ。