time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
今でも鮮明に思い出せるあの日の空は透き通るくらいに晴れていて、それが余計あたしを悲しくさせた。
綺麗な青空が広がっているときは静香に見られている気がして、あたしは太陽の下を歩くことを避けていくようになったんだ。
汚れていく体を静香に見せたくなくて……
考え事をしていても、きちんと明美の家の前に来ていた。
明美が住んでいるこのマンションは秀が用意したような事を言っていたっけ。
きっと半同棲状態なんだろうな。
ピンポーン
マンションのインターフォンを鳴らすと、返事はないまま扉が開いた。
「いらっしゃい。」
「急に悪い。」
「私もいつも急だしね。ほらっ、中入りなよ。」
いつも明美に素っ気無い態度を取っている分、申し訳ない気分になってしまう。
リビングに向かうと、床に胡坐をかいた秀が座っていた。
「おう。」
煙草を咥えながら、片手を挙げる秀はどんどんと変わっていくような気がする。
外見云々ではなく、オーラみたいなものが。
綺麗な青空が広がっているときは静香に見られている気がして、あたしは太陽の下を歩くことを避けていくようになったんだ。
汚れていく体を静香に見せたくなくて……
考え事をしていても、きちんと明美の家の前に来ていた。
明美が住んでいるこのマンションは秀が用意したような事を言っていたっけ。
きっと半同棲状態なんだろうな。
ピンポーン
マンションのインターフォンを鳴らすと、返事はないまま扉が開いた。
「いらっしゃい。」
「急に悪い。」
「私もいつも急だしね。ほらっ、中入りなよ。」
いつも明美に素っ気無い態度を取っている分、申し訳ない気分になってしまう。
リビングに向かうと、床に胡坐をかいた秀が座っていた。
「おう。」
煙草を咥えながら、片手を挙げる秀はどんどんと変わっていくような気がする。
外見云々ではなく、オーラみたいなものが。