time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「明美。もう解放してやれ。こいつらだって2人で話したいこともあるだろ?それにこれからはいつだってこうして会えるんだから。」



「秀ちゃーん。……私、嬉しいのぉ~。」


明美は秀の腕の中で、突然大粒の涙を流し始めた。



「あぁ。わかってる。お前がこう望んでたことは俺が一番わかってる。」


「…――ふぇ。グスッ……。」


明美の涙があたしの体に染み渡ってゆく。


スーッと音を立てるようにゆっくりと……
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