time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
アイツの体も心も傷つけた男。
そんな男が今更アイツに何の用だっていうんだ。
「それで、教えたのか?あいつの居場所。」
俺は翔を睨みつけるように、口を開いた。
気に食わないことがあるとすぐに人を睨みつけてしまうのは、あの頃から変わらない俺の癖。
やめようとは思っているものの、中々治らない癖だった。
「教えたけど。宗は変わったし……カナちゃんとの約束があるって言ってたから。」
約束?
考えないようにしていた記憶が段々と蘇ってくる。
卒業式の手紙だ。
宗は俺達の卒業式の日に友達経由でアイツに手紙を渡していた。
俺は読んだわけではないけど、きっとその中に“約束”が書かれていたのだろう。
カナと同じ学年だったアイツは事件が起こる少し前から姿を消していた。
学校も辞め、自宅には寄り付かない。
そのことをアイツは凄く気にしていた。
宗を変えてしまったのは自分のせいだと……
そんな男が今更アイツに何の用だっていうんだ。
「それで、教えたのか?あいつの居場所。」
俺は翔を睨みつけるように、口を開いた。
気に食わないことがあるとすぐに人を睨みつけてしまうのは、あの頃から変わらない俺の癖。
やめようとは思っているものの、中々治らない癖だった。
「教えたけど。宗は変わったし……カナちゃんとの約束があるって言ってたから。」
約束?
考えないようにしていた記憶が段々と蘇ってくる。
卒業式の手紙だ。
宗は俺達の卒業式の日に友達経由でアイツに手紙を渡していた。
俺は読んだわけではないけど、きっとその中に“約束”が書かれていたのだろう。
カナと同じ学年だったアイツは事件が起こる少し前から姿を消していた。
学校も辞め、自宅には寄り付かない。
そのことをアイツは凄く気にしていた。
宗を変えてしまったのは自分のせいだと……