time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
店が開いてから15分くらいたった頃……
「ゆめか、指名だ」
これもまたいつもと同じようにボーイが呼びに来る。
浅葱からは連絡があったばかりだから、浅葱以外の客からの指名。
こんなにも早く新規の指名が取れるなんて……
浮かれながらテーブルへと向かう。
テーブルには若い男が2人確認できた。
格好からして、金持ちではないだろう。
でも、この店では初めての客。
出来るだけの笑顔を作り、客の正面へとまわった。
「初めまして。ゆめかです。ご指名ありがとうございます」
深々と頭を下げ、自分の爪先に視線を向けた。
今日はこのドレスを着ておいて良かった。
浅葱に買って貰った中でも一番のお気に入り。
浅葱はピンクや白などの可愛らしいものが好みなようで、貢ぎ物はいつもブリブリとしたものばかりだった。
パンティーラインぎりぎりの短い丈が多いし…