time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「豊ちーん」
さっきから頭の上では翔の声が聞こえている。
きっと馬鹿面をして、俺の顔を覗き込んでいるに違いない。
「ゆ、ゆ、ゆーたかちん」
うるせぇ。
無視して二度寝しようと思ったけど、こんなんじゃ眠れやしねぇ。
「もう昼ですよぉぉぉぉ」
「うるせぇな。勝手に上がりこんでるんじゃねぇよ」
俺は勢いよく体を起こすと、翔がニタニタと笑いながら満足そうな顔をしている。
「だって、お母様が入れてくれたんだもの」
人差し指で床をいじりながら、何かの演技をしているが、それがなんなのかさえわからない。
「何か用かよ?」
あえて翔の行動には触れずに話を進めた。
「昨日の事、聞きたくて。お前は電話に出ないしよ。わざわざ来てやったんだ」
「話すことはない」
俺が今一番触れられたくない事をこの男は抜け抜けと……
しかも、お前が口にするまで昨日の出来事を忘れてたっていうのに。
さっきから頭の上では翔の声が聞こえている。
きっと馬鹿面をして、俺の顔を覗き込んでいるに違いない。
「ゆ、ゆ、ゆーたかちん」
うるせぇ。
無視して二度寝しようと思ったけど、こんなんじゃ眠れやしねぇ。
「もう昼ですよぉぉぉぉ」
「うるせぇな。勝手に上がりこんでるんじゃねぇよ」
俺は勢いよく体を起こすと、翔がニタニタと笑いながら満足そうな顔をしている。
「だって、お母様が入れてくれたんだもの」
人差し指で床をいじりながら、何かの演技をしているが、それがなんなのかさえわからない。
「何か用かよ?」
あえて翔の行動には触れずに話を進めた。
「昨日の事、聞きたくて。お前は電話に出ないしよ。わざわざ来てやったんだ」
「話すことはない」
俺が今一番触れられたくない事をこの男は抜け抜けと……
しかも、お前が口にするまで昨日の出来事を忘れてたっていうのに。