ざわざわ喫茶店。

第九話、マスターの、勇気

マスターは、ノートに、勇気、と書いた。

マスターには、勇気、が必要のようだった。

マスターは、それを信じた。

すべてを包み込む勇気。

それらは、神がお持ちだ。

ある時、マスターは、ある体験をして、神が実在していて、すべてをわがものとしたがってることを、悟ったよ。

マスターは、その、自分は、取り次ぎ役を出でないことを知り、愕然とした。

安息をしたりした。

どんな人をも、客をも、受け入れる。

来たれかし

いとをかし

甘いお菓子

マスターは、新メニューの創作に乗り出したりもした。

マスターの喫茶店には、一日に、何百という客が、引きも切らず、訪れたのだ。

マスターは、それを信じる必要があった。

すべてを神に取り次ぐ必要があった。

客を、もらさず、神のみまえに、招待する必要があったのだ。

マスターは、そのことに一生を費やそうと思い、そのことに、命を燃やした。

マスターには、信じる勇気が必要だった。

勇敢な人も訪れた。

おわり
< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop