music〜君と奏でて〜
「じゃ!歌って」

…は?

「いや」

なんで、柊に歌を披露しなきゃいけないのと思ったあたしはバッサリ切り捨てる。

「別にいいじゃん」

「ヤダ。それより、部屋番間違ってんじゃないの?」

そう。

あたしのいる部屋は悪いことしないならとお父さんが専用でくれた部屋。

他人が入ってくるはずはないのだ。

「あ…そうだ。間違ったままだった」

変な、ケアレスミスやめてくれる?

「じゃあ、早く出て行ってよ」

練習の邪魔なんだから

「歌ってくれたら出ていくけど」

と、とんでもない条件を出してきた。







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