神にそむいても
目が覚めると、カーテン越しに外はもう明るかった。
お天道さまは今日も関西地方を晴れにした。
私の気持ちとはうらはらに。
日頃のおこないがいいのか悪いのか。
……私の場合、後者か。
自覚して小さくため息。
同じ部屋のしほりも他の二人もまだ起きていない。
昨夜は三人が部屋に戻ったのも気づかないほどぐっすり眠りこんだ。
そのおかげか、あんなイヤな夢も見ず、気づくと朝になっていた。
枕元に置いてあるスマホを見ると、五時を少し過ぎている。
七時に食堂に集合になっているから、
それまで二時間近くあるけれど、もう眠れそうになかった。
ふとんの中で過ごすのもなんだかかったるい。
散歩してこようかな。
今のところは昨日とは違って体調はすごくいい。
自分の健康が恨めしい。
今日が昨日みたいに体調が悪ければ、孝くんと過ごす約束も果たさなくてすんだのに。
でも、そっか。
私が約束を果たせなくても、智が太田さんと過ごすのなら意味はないのか。
いずれにしても、もうダメなんだ。
どうあがいたってこういう結末になっちゃうんだ、私と智は。
ロビーに行くまでに一部のセンセーや生徒に遭遇した。