神にそむいても
え……?
誰かがふとんに入ってくる気配がする。
しかも!
私のカラダ触ってくるんだけどっ!
「な、なにっ!?なんなの!?」
慌てて目を開ける。
だけど、ほぼ真っ暗に近いこの部屋。
暗闇で物を見ることに慣れていない私には、
それはふとんの中にもぐっている大きな塊にしか見えない。
バサッ。
その塊がふとんをはいで出てきたのは男の人。
「誰!?」
男はその言葉をきいてニヤとしたのか、暗闇の中口元の白い歯が浮かんで見える。
少しずつ目が暗さに慣れてくると、
その男性が二十代くらいの精悍な顔立ちをしていることがぼんやりとわかった。
「なんだ、今宵はそのような嗜好が好みか?」
ニヤニヤとしてる。
「はい!?」
「よかろう。
たまにはそういう寝込みを襲う間柄というのも楽しいだろう」
「えぇ!?」
男がじわりじわりと四つん這いになって近寄ってきて、
私の服を慣れた手つきで脱がそうとしてくる。