【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
2時間ほどの食事は無事に終わった。

「じゃあ、またなー」

「また一緒に遊ぼうなー」

店の前で仲間たちと別れると、愛香と各務原は一緒に歩き出した。

「愛香、どうだった?」

そう話しかけてきた各務原に、
「とても楽しかったよ。

みんな、いい人で安心した」

愛香は答えた。

「ハハ、そうだろう?

だから緊張する必要はないって言ったじゃん」

各務原は得意そうに笑った。

「愛香もさ、今度友達を紹介してよ」

そう言った各務原に、
「えっ…?」

愛香は呟くように聞き返すことしかできなかった。

「俺も愛香の友達が見たいからさ、機会があったらでいいから紹介してよ」

各務原はそう言うと、愛香の頭をなでた。
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