【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「友達の代理・代行サービスを行っています…」

ホームページに表示されているキャッチコピーを愛香は呟いた。

その瞬間、愛香はひらめいた。

「そうだ、ここに頼めばいいんだ!

ここに頼んで、友達を何人か用意してもらえばいいんだ!」

愛香は勢いよくベッドから起きあがった。

1人暮らしで、友達がいないせいで、独り言はすっかりクセになってしまっていた。

早速会社に電話をしようと思ったけど、夜も遅いうえに明日は休みなのでやめることにした。

(月曜日の昼休みに電話をすればいいか)

愛香はそう思うと、お風呂に入るためにバスルームへと足を向かわせた。

「5人は多いから3人くらいでいいかな…。

それから徐々に友達を増やして紹介をすれば…」

バスルームに向かいながら、愛香はブツブツと呟いた。
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