【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
(合コンって聞くとすぐにこれだもんな…。

と言うか、さっきまで問題を起こすだの何だのと騒いでたくせに…)

あまりの変わりように、小夜子は呆れることしかできなかった。

「そうと決まったら、衣装を決めなくっちゃ!

春田さん、今日の合コンのお相手は?」

鼻息を荒くしてマキヨに質問をした澄香に、
「えーっと、お医者さんだそうですよ。

小児科と心臓外科医と内科と産婦人科…ああ、薬剤師もだそうです」

マキヨが答えた。

「なるほど、医者か…。

医者をゲットしたら間違いなく、玉の輿コースね!」

澄香はブツブツと呟いていた。

「た、玉の輿って…」

そう簡単には行かないと思いますよと、小夜子は言いたくなったけどやめた。

「そうと決まれば会社に戻って、早く衣装を決めるわよ!」

そう言って片づけを始めた澄香に、
「あっ、はい…」

小夜子は返事をすると、一緒に片づけを始めた。
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