【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
同じ頃。

「じゃあ、お昼ご飯を食べに行ってきまーす」

「はい、行ってらっしゃーい」

勤務先である『青山医院』の午前の診療時間が終わったため、愛香はお昼ご飯を食べるために病院を出た。

病院から少し離れているコンビニの前に到着すると、愛香はカバンからスマートフォンを取り出した。

愛香は深呼吸をする。

(大丈夫、時間をかけて内容を考えたから大丈夫)

心の中で自分に言い聞かせると、愛香は手に持っているスマートフォンに視線を向けた。

電話帳のアプリを起動させ、そこから『ハッピーライフ』と表示されている電話番号を指でタップした。

スマートフォンを耳に当てると、
「はい、こちら『ハッピーライフ』でございます」

女性の声が聞こえた。

「あ…えっと、ホームページを見て電話をしました」

そう言った愛香に、
「お電話ありがとうございます。

ご新規の方でしょうか?」

女性の声がそう聞いてきたので、
「はい、そうです。

初めて利用します」

愛香は答えた。
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