【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「わわっ、あの子ったら!」

澄香がそう言ってマキヨの元へ駆けたので小夜子も後を追った。

「すみません、まだ新米なもので礼儀がなっていなくて…」

やっとマキヨの元に駆け寄ると、小夜子は澄香と一緒になって依頼者に頭を下げた。

「い、いえ…とても個性が強い人が入社してきましたね…」

依頼者は苦笑いをしていた。

「本日担当させていただきます、川越です」

澄香が自己紹介をしたので、
「光浦です、よろしくお願いします」

小夜子も倣うように自己紹介をした。

「春田マキヨっすー、“ハルマキ”って呼んでくださいっすー」

(やれやれ、すでに先が思いやられてる感がハンパないよ…)

テンションが高過ぎるマキヨの自己紹介に、小夜子と澄香は何も言い返すことができなかった。

「えーっと…」

コホンと澄香が咳払いをして、
「私は田村さんの専門学校生時代の同級生で、今はそれぞれ違う職場で働いている…と言う設定ですね」

依頼者に説明をした。
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