【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「ちょっ、ちょっと…!」

愛香は顔を真っ赤にさせた。

「へえ、俺のことを思ってたんだ。

初めて聞いたなー」

各務原はニヤニヤと笑いながら愛香に言った。

「優しくて素敵で、料理上手で魚に詳しいって、愛香はそう言ってたっすー」

マキヨはここぞと言わんばかりに言った。

愛香はこれ以上は耐えられないと言うようにうつむいた。

「ちょっと、そこまで言わなくてもいいと思いますよ」

小夜子がマキヨに声をかけた。

「そうよ、言い過ぎよ」

澄香もたしなめるように言った。

「えーっ、でもホントのことじゃないっすかー」

マキヨが唇をとがらせたら、
「俺は気にしていないから大丈夫ですよ。

むしろ、愛香の気持ちを友達を通じて聞けたことがとても嬉しいです」

各務原が笑いながら言った。
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