【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
同じ頃、社長室には由紀恵と幸代の2人がいた。

「アイスティーです」

幸代が由紀恵のデスクにアイスティーを置いた。

「どうも、ありがとう」

由紀恵はグラスの中にストローを入れると、アイステイーをすすった。

「春田さんなんですけど、今日も白川さんのところへ行かれたみたいです」

そう言った幸代に、
「あら、この前もそうじゃなかったかしら?」

由紀恵は言った。

「しかも春田さん1人みたいですよ」

「どうして、彼女だけなの?

あの場には光浦さんと川越さんも一緒にいたと思うんだけど」

由紀恵は訳がわからないと言うように首を傾げた。

「何でも、白川さんが春田さん1人だけじゃないと嫌だと言っているみたいで」

「それはつまり、気に入られているって言うことかしら?」

そう聞いた由紀恵に、
「…そう言うことなんですかね」

幸代はやれやれと言うように息を吐いた。
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