【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
その頃。

「お待たせっすー」

マキヨが待ち合わせ場所である駅前へ向かうと、白いリネンのワンピース姿の愛香が先に待っていた。

「今日はよろしくお願いします」

愛香が小さく頭を下げた。

「しくよろ…って、白川ちゃんはあくまでも数あわせの役っすからねー?

適当に飲み食いをしてるだけでいいっすからねー?」

確認をするように言ったマキヨに、
「わかっています」

愛香は首を縦に振ってうなずいた。

「いいっすかー?

間違っても男と目をあわせたり、口を利いたらダメっすからねー?

白川ちゃんは結婚前なんすから、その結婚前の最後の思い出作りとして…」

「わかりましたわかりました」

長く続きそうなマキヨの説教を愛香は止めた。

「それじゃ、会場の方に行くっすよー。

そこで今日の参加者を紹介するっすー」

「はい」

マキヨと愛香はその場を後にすると、会場の方へ足を向かわせた。
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