【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
同じ頃、小夜子は大通りで困っていた。

「どうしよう…。

今日、どこで合コンをやるか聞いてない…」

マキヨの後を追ってオフィスを飛び出したのはいいが、肝心なことをすっかり忘れてしまった。

「そうだ、LINEを送ろう」

小夜子はカバンからスマートフォンを取り出すと、メッセージアプリを起動させた。

マキヨのアカウントを出すと、彼女にメッセージを送った。

『どこで合コンをやってるんですか?』

メッセージに“既読”の文字がつかない。

マキヨは気づいていないのだろうか?

続いて、小夜子はマキヨにメッセージを送った。

『このメッセージを見たらすぐに電話をしてください』

スマートフォンをカバンに入れると、小夜子はすぐ近くのドトールに足を踏み入れた。
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