【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
その頃、愛香は戸惑っていた。

「愛香ちゃん、かわいいよね」

田上がニヤニヤといやらしそうに笑いながら、愛香に話しかけてきた。

「は、はあ…」

どう言う返事をしたらいいのかよくわからなくて、愛香は困ることしかできなかった。

マキヨに視線を向けて助けを求めようとするものの、彼女は会話に夢中になっていて気づいてくれない。

(どうしよう…。

ねえ、どうすればいいの?)

そんなことを思っていたら、
「ねえ、2人で抜けない?」

田上が言った。

「えっ?」

愛香は訳がわからなかった。

「ぬ、抜けると言いますと…?」

恐る恐る愛香が聞いたら、
「どこか違う店に行かない?」

田上はそう言った。
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