【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
マキヨに慰めてもらい、愛香は先ほど各務原の実家で起こった出来事を話した。

「彼の妹に結婚詐欺師じゃないかと疑われたのか…」

そう呟いた澄香に、
「それはつらいですね」

成美が言った。

「マキのせいでそんなことになったなんて、本当に申し訳ないっす…」

謝ったマキヨに、
「私が思い出作りとして参加したいなんて言わなければ、こんなことにならなかったんです…」

愛香は泣きながら言い返した。

「いや、マキの責任っすよ。

彼女に事情を説明して、ちゃんと謝るっすよ。

確か、この間の合コンに参加していたって言ってたんすよね?」

そう聞いたマキヨに、
「はい、名前は各務原琴子さんです。

あの、知っていますか?」

愛香は聞き返してきた。

「えっ、琴子?」

マキヨが驚いたと言うように聞き返した。
< 244 / 405 >

この作品をシェア

pagetop