【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「知りあい…って言っても、合コンに参加したからわかるか」

そう言った澄香に、
「いや、知りあいも何も琴ちゃんはマキの小学生時代からの友達っすよー。

マジっすか…。

まさか、琴ちゃんが白川ちゃんの彼氏の妹だったなんて…」

マキヨは信じられないと言った様子で呟いた。

「小学生の時からの友達なのに名前を知らなかったんですか?」

そう聞いてきた成美に、
「いつも“琴ちゃん”って呼んでたから、名前を忘れてたっすー」

マキヨがエヘヘと笑いながら答えた。

「もう笑いごとじゃないでしょ!

小学生時代からのつきあいの友達の名前を忘れてどうするのよ」

澄香は呆れたと言うように息を吐いた。

「いや、すまなかったっすー。

まあ、とにかくすぐに琴ちゃんに連絡して事情を説明して謝るっす。

ちょっと待っててー」

そう言ってスマートフォンを取り出そうとしたマキヨだったが、
「待ってください」

それまで黙ってことを見守っていた小夜子が止めた。
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