【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「えっ、何でっすかー?

サヨコ先輩、こうなったのはマキの責任っすよー。

これくらいのことはさせてくださいっすー」

不服そうに口をとがらせたマキヨに、
「こう言うのは、白川さんがやるべきだと思います」

小夜子が言った。

「白川さん」

小夜子は愛香の顔を覗き込んだ。

「今すぐに各務原さんと連絡を取ってください。

それで、各務原さんに全てを話してください」

そう言った小夜子に、
「えっ…」

愛香は戸惑った。

「これを機会に何もかも全てを打ち明けた方がいいと思うんです。

そんなにも友達がいなかった学生時代を隠して、彼と結婚をしたいんですか?」

「それは…」

小夜子に対して何も言うことができなくて、愛香はうつむくことしかできなかった。
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