【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
そこを訪れた安里の中には、“怖い”と言う気持ちはなかった。
その代わり、ワクワクとした高揚感に包まれていた。
今の今まで過ごしたこともなければ、知らない世界だったからと言うのもあったからかも知れない。
その翌日から、安里は“風俗嬢”として働き始めた。
「源氏名だけど、何がいい?」
ピール腹の店長がやらしく笑いながら安里に聞いてきた。
「…源氏名って、何ですか?」
首を傾げて聞いた安里に、
「店での名前だよ、本名で働いている子はいないから」
店長はそう答えた。
「名前ですか…」
安里は少しだけ考えると、
「――“ナオミ”がいいです」
と、言った。
当時夢中になって見ていたドラマの主人公から源氏名を拝借した。
「ナオミちゃんね、いい名前だよ」
店長は満足そうに、首を縦に振ってうなずいた。
その代わり、ワクワクとした高揚感に包まれていた。
今の今まで過ごしたこともなければ、知らない世界だったからと言うのもあったからかも知れない。
その翌日から、安里は“風俗嬢”として働き始めた。
「源氏名だけど、何がいい?」
ピール腹の店長がやらしく笑いながら安里に聞いてきた。
「…源氏名って、何ですか?」
首を傾げて聞いた安里に、
「店での名前だよ、本名で働いている子はいないから」
店長はそう答えた。
「名前ですか…」
安里は少しだけ考えると、
「――“ナオミ”がいいです」
と、言った。
当時夢中になって見ていたドラマの主人公から源氏名を拝借した。
「ナオミちゃんね、いい名前だよ」
店長は満足そうに、首を縦に振ってうなずいた。