【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
津田との行為が終わると、
「はい、今日の分な」

彼はそう言って枕元に5万円を置いた。

安里はこれを“おこづかい”と呼んでいる。

「いつもありがとう、パパ」

安里は枕元の5万円を受け取ると、津田の頬にキスをした。

「こちらこそ、楽しんでくれてよかったよ」

津田はそう言うと、壁の時計に視線を向けた。

時計は午前1時を過ぎたところだった。

「おっと、もうこんな時間だ」

津田はベッドから抜け出すと、忙しそうに下着と着替えを身につけた。

「今日も仕事なの?」

そう聞いた安里に、
「ああ、これから病院へ戻らないといけないんだ」

津田は答えた。

「大変ね、わざわざ忙しい時にきてくれてありがとう」

安里は言った。
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