【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「この子は中学の時から仲良くしている友達の光浦小夜子ちゃん」

安里がそう言って小夜子を紹介した。

「初めまして、光浦小夜子です」

小夜子は自己紹介をすると、ペコリと頭を下げた。

「K大生で、お父さんは弁護士さんなの」

そう言った安里に、
「へえ、そうなんだー」

美紀は感心したように言った。

「えっと、初めまして…。

安里と同じ大学に通っている大野美紀です」

美紀は自己紹介をした。

「美紀、他の子たちはどうしたの?」

キョロキョロと首を動かして聞いた安里に、
「それがね、ダメだったのよ。

みんなね、用事があるとか何とか言って断られちゃって…」

美紀はやれやれと息を吐いた。
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