【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
第4章・ネガティブモンスター
安里の自宅であるタワーマンションの前でタクシーを降りると、先ほどと同じように安里の手を自分の肩にかけて18階まで運んだ。
彼女のカードキーを使って玄関を開けると、
「はい、つきましたよー」
小夜子はそう言って安里を家の中へと入れた。
「金子さん、家につきましたよ」
安里の肩をたたいて声をかけたら、それまで閉じられていた彼女の目が開いた。
「――家…?」
安里は小さな声で呟いて、キョロキョロと首を動かして部屋の中を見回した。
「そうですよ、家ですよ」
小夜子は声をかけた。
「それでは仕事が終わったことなので、わたしはこの辺で失礼させていただきます。
料金につきましては振り込みで、自宅に封筒が届きますのでその指示に従って…」
「――ねえ、どうしてなの…?」
話をさえぎるように呟いた安里に、
「な、何がですか?」
小夜子は訳がわからなくて聞き返した。
彼女のカードキーを使って玄関を開けると、
「はい、つきましたよー」
小夜子はそう言って安里を家の中へと入れた。
「金子さん、家につきましたよ」
安里の肩をたたいて声をかけたら、それまで閉じられていた彼女の目が開いた。
「――家…?」
安里は小さな声で呟いて、キョロキョロと首を動かして部屋の中を見回した。
「そうですよ、家ですよ」
小夜子は声をかけた。
「それでは仕事が終わったことなので、わたしはこの辺で失礼させていただきます。
料金につきましては振り込みで、自宅に封筒が届きますのでその指示に従って…」
「――ねえ、どうしてなの…?」
話をさえぎるように呟いた安里に、
「な、何がですか?」
小夜子は訳がわからなくて聞き返した。