【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
「赤ちゃんの時から仲良くしていたとは言えど、米村は心のどこかでは私のことを嫌っていたはずです」

「そんな、嫌っていたなんて…」

考え過ぎですよと小夜子は言いたかったが、
「嫌っていたから彼女は私を裏切って、浜島と一緒になっていじめをしたんです」

由紀恵はさえぎった。

「わたしは、そんな風に思えないです…」

先ほどの米村の様子から、小夜子は彼女のことをそんな風に思えなかった。

「光浦さん、もう夜も遅いですからこの話は終わりにしましょう。

明日の朝に隣に住んでいる金子さんのところに一緒に行って事情を説明してあげますので、もう早くお風呂に入って寝ましょう」

由紀恵はそう言って話を終わらせると、どこかへと足を向かわせた。

「あ、あの…」

声をかけた小夜子に、
「ゲストルームの用意をしてきます。

光浦さんはそこでおやすみになってください」

由紀恵は答えると、中の方へと消えて行った。
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