【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
『東京カントリーホテル』と言えば、あの有名ホテルではないかと小夜子は思った。

そこで行われているスイーツバイキングは予約制で、しかも半年先まで予約で埋まっていると聞いたことがあった。

「私、今日はお昼は食べない!

最低でも100年分は食べてやるわ!」

「ひゃ、100年ですか…」

宣言するように言った澄香に小夜子は引き気味だ。

「光浦さんも、お昼は食べないわよね!?」

そう聞いてきた澄香に、
「え、ええ…」

あまりの圧力に、小夜子は首を縦に振ってうなずくことしかできなかった。

(まあ、別にいいか…。

この機会じゃなければ『東京カントリーホテル』に行くことはできないし、半年先まで予約がいっぱいのスイーツバイキングも食べれないだろうし…)

小夜子は自分に言い聞かせながら、彼女たちに気づかれないように息を吐いた。
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