【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
「本当に申し訳ないことをしたって思ってる。

でも浜島にいじめられるのが怖くて…。

あの子のおじいさんは市議会議員で、お母さんはＰＴＡの会長だったでしょ？

だから、怖くて…」

「私がどんな思いで地獄を過ごしてたか、あなたにはわかるの！？

赤ちゃんの頃から仲良くしていたあなたに裏切られた私のこの気持ちがあなたにわかるの！？」

「わかるよ、わかるからこうして謝りにきたんだよ。

クラスのみんなも、浜島と一緒にいじめたことを反省してるんだよ」

バシッ！

それ以上話を聞きたくなくて、由紀恵は高子の頬に手をあげた。

「――ゆ、由紀恵…？」

高子はたたかれた頬を手で押さえ、驚いたと言うように由紀恵を見つめてきた。

「あんたと話すことなんて何にもないわ、この裏切り者！」

由紀恵は叫ぶように言うと、高子を突き飛ばした。

「きゃっ…！」

ガンッと、高子の躰がドアにぶつかった。
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