【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「昨日、由紀恵と一緒にいた人ですよね…?」

そう聞いてきた高子に、
「はい、彼女の下で働かせてもらっています。

社長からだいたいの事情は聞いています。

米村高子さん、ですよね?」

小夜子は答えた。

「そうですか…」

高子は呟くように返事をした。

「あなたが社長にした行為は最低ですよ。

とてもじゃないですけど、人間じゃないと思いました」

責めるような口調の小夜子に、
「わかっています…。

もちろん、わかっています…。

由紀恵を助けてあげればよかったと、今でも悔んでいます」

高子は呟くように言った。

「社長、言ってましたよ。

“あなたのことは絶対に許さない”って」

由紀恵のマネをするように言った小夜子に、高子はうつむいた。
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