【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「初めてのお仕事はどうでしたか?」

そう聞いてきた由紀恵に、
「はい…えっと、難なくとできたんじゃないかと思います」

小夜子は答えた。

「そう、それならよかったです」

由紀恵はそう返事をすると綾美の方に視線を向けた。

「今、望月さんとお話をしていたんです。

彼女は高校1年生で、今年の春にお父様の仕事の関係でここへきたんだそうです」

由紀恵が説明を始めた。

「そうなんですか」

小夜子は返事をした。

「ここへきたばかりで友達がいないので、夏休みの間だけ友達を派遣して欲しい…と言うことでしたよね?」

確認するように聞いた由紀恵に、
「はい、そうです」

綾美は首を縦に振ってうなずいた。
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