【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
主犯格は、瀬川くんでした。

彼は私の前に歩み寄ると、こう言いました。

「俺がお前とつきあっていたのは、親父があいつの運転手として働いていたからだ。

あいつは俺に、“米村高子とつきあわなかったら、おじいちゃんに頼んであんたの父親をクビにするように言ってやるわ”と言って脅してきた。

だから、仕方なく俺はお前とつきあっていた。

俺は美作のことが好きだったのに、あいつのせいで人生をめちゃくちゃにされた。

でもあいつはもうここにはいない。

お前があいつの代わりになって、美作をいじめた罪を償え!」

その日から、瀬川くんによる私へのいじめが始まりました。

無視はもちろんのこと、上履きを隠されて、教科書は燃やされて、すれ違いざまに“ブス”だ“最低豚野郎”と悪口を言われました。

学校へ行ったら机がない、あったとしても花びんに生けられた花が置いてあってクラスメイトたちから悪霊扱いされると言うこともありました。
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