【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「じゃあ、新しい服を買いに行ってカラオケに行こうか」

綾美が言った。

「うん、いいよ」

すぐに決まったことに、小夜子はホッと胸をなで下ろした。

マクドナルドを後にすると、今度はユニクロへと足を向かわせた。

中に足を踏み入れると、
「あっ、これいいな」

小夜子はリネンのワンピースを手に取った。

「それ、小夜子ちゃんにとっても似合うと思うよ」

綾美が言った。

「綾美ちゃんも何か見たいものがあったら見ていいから」

「あー、どうしようかな…」

綾美はキョロキョロと周りを見回した。

「これなんて綾美ちゃんに似合いそうじゃない?」

小夜子がそう言って手に取って綾美の躰に当てたのは、白のノースリーブのブラウスだった。
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