【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「ねえねえ、晩ご飯食べに行かない?」

綾美が声をかけてきた。

「えっ、晩ご飯?

わたしは別に構わないけれど、綾美ちゃんの両親には言わなくていいの?」

(何より、綾美ちゃんは高校生だし…)

そう思いながら、小夜子は綾美に聞いた。

「あっ、それなら大丈夫♪

わたし、お父さんと2人暮らしだから」

綾美が言った。

「じゃあ、お父さんに連絡して…」

そう言った小夜子をさえぎるように、
「大丈夫だって!」

綾美はポンと肩をたたいてきた。

「な、何が?」

小夜子は訳がわからなかった。

一体、何が大丈夫だと言うのだろうか?

そう思っていたら、
「わたしのお父さん、ファミレスで店長をしているの。

今日はお父さんが夜勤の日だから朝まで家にいないんだー」

綾美が笑いながら言った。
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