【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～

第４章・美人社長の秘密

翌日、小夜子は会社に出社した。

「おはようございます」

すでにオフィスに入って仕事をしている先輩たちに声をかけると、
「おはよう」

「おはようございます」

あちこちから返事が返ってきた。

小夜子がデスクに腰を下ろしたら、
「光浦さん、おはようございます」

手に書類を持っている幸代が声をかけてきた。

「おはようございます、三松さん」

小夜子はあいさつを返した。

「はい、残業申請の書類ね」

幸代は小夜子のデスクのうえに１枚の書類を置いた。

「残業申請の書類ですか？」

小夜子は訳がわからなくて聞き返した。

そう言えば、残業代は申請すればできると説明されたことを思い出した。

「この書類に名前と残業した日づけと何時までやったかを書いて社長に提出してね」

「はい、わかりました」

小夜子はボールペンを取り出すと、書類を書いた。
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