【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「そう、それならばよかったわ。

でも何か悩みがあるんでしょう?

光浦さん、さっきから上の空で私の話を全然聞いていないじゃない」

「うっ…」

しまったと、小夜子は心の中で呟いた。

「まあ、わたしが勝手に悩んでいるだけと言うか…」

「じゃあ、なおさら話しなさい。

私ができる範囲でだけど聞いてあげるから」

澄香に促され、小夜子は幸代と一緒に昼休みに出かけた出来事を話した。

「そう、光浦さんも当たっちゃったんだ…」

小夜子から話を聞いた澄香は呟くように言った。

「川越さんがそう言うと言うことは、もしかして…」

小夜子が聞いたら、
「ええ、1回だけね。

私は4年前、『ハッピーライフ』がまだマンションの一室で経営していた時に入社したの。

社長と三松さんが大学卒業と同時に立ちあげたから、今年で8年目になるのかしらね」

澄香が答えた。
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