【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
「落ち着いた社長を三松さんが社長室に誘導して、彼女が戻ってきたところで社長が中学時代に浜島からひどいいじめを受けていたことを聞いたって言う訳なの。

その時に三松さんと一緒に話しあった結果、浜島から電話があった場合は“社長は席を外しています”と言って追い払うことにしたの」

「そうなんですか…」

小夜子はラーメンをすすった。

ラーメンは伸びてしまっていたが、美味しいことには変わりはなかった。

「最初は週に１回かかってきただけだったんだけど、それが２回３回と増えてきて…今では毎日、多い時は１日に３回も浜島から電話がくるようになったの」

澄香はやれやれと、呆れたと言うように息を吐いた。

「もう何なのよ、その浜島ってヤツ！

１日に３回なんて、もう立派な営業妨害じゃないのよ！」

澄香は毒づくように言うと、ダンとテーブルのうえをたたいた。

その衝撃でお冷やとラーメンのスープが揺れた。
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