【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
食事を済ませて、２人で一緒にラーメン屋を後にした。

「何か聞くところによるとさ」

ラーメン屋を出ると、澄香が声をかけてきた。

「あいつの母方のじいさん、結構有名な市議会議員だったらしいのよ」

澄香が言った。

「父親の方はどうなのかはわからないんだけど…まあ、ロクでもないヤツじゃないって言うのは確かなことだわ。

そんなヤツらに蝶よ花よと甘やかされて育てられたから、あんな人をいじめて陥れることしか能がないクズモンスターになったんだわ！

私も絶対に浜島のクズモンスターを許せないわ！」

社長や幸代はもちろんのこと、澄香も浜島のことを許さないようだ。

「そ、そんなそこまで…」

たった１回、それも電話で応対しただけなのに、どうしてそこまではっきりと言えることができるのだろうと小夜子は思った。

しかも、“クズモンスター”とはっきりと暴言を吐いている。

その時、ジーンズのポケットに入れていたスマートフォンが震えた。
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