【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「あっ…」

ポケットからスマートフォンを取り出して相手の確認をすると、綾美からだった。

「あら、電話?」

そう聞いてきた澄香に、
「あっ、はい…望月さんから」

小夜子は答えた。

「いいよ、出ても。

私、あそこのコンビニでタバコを買ってくるから」

「はい、わかりました」

澄香がファミリーマートに向かったことを確認すると、
「もしもし?」

小夜子は綾美からの電話に出た。

「小夜子ちゃん?

久しぶり、元気だった?」

綾美の明るい声が電話越しに聞こえた。

「うん、久しぶりー。

元気だよー」

小夜子も明るい声で返事をした。

綾美と電話をするのは本当に久しぶりだった。
< 82 / 405 >

この作品をシェア

pagetop