偽りの副会長に恋をした
【延崎side】
今日の昼休み、私は溜まっていた書類整理をしていた。すると、ドアをノックする音が生徒会室に響く。
お客さん?
「…はい」
私が返事をすると、ドアが扉を開いた。中に入って来たのは、1年生の女子生徒だった。
「しっ失礼します。立花先輩はいらっしゃいますか?」
どうやら、立花君に用があるらしい。立花君は、この時期は告白ラッシュだから、彼女もその一人かしら?
「立花君?立花君なら、先生に呼ばれて職員室に行ったわよ?何か用事かしら?」
「えぇ…そんな所です。いつ戻られるか分かりますか?」
「さぁ…?それは分からないわねぇ」
「そうですか…」
彼女は落ち込んでいる。だけど、今まで来た女子生徒とは何か反応が違う…
「…ねぇ、貴女は立花君に何の用だったの?」
「え…?放課後に、生徒会室に来るよう言われてたのを断りたくて…」
彼女のその言葉を聞いた私は思わず、クスクスと笑いだしてしまった。
何故なら、立花君との約束を断ろうとする人を初めてみたからだった。大抵の女子生徒は断りはしない。
寧ろ、その約束を忠実に守っている。
「ふふっ、急に笑ってごめんなさい。ねぇ、まだ昼休みの時間あるから、ちょっとここでお茶していかない?貴女とお話ししてみたいの、いいかしら?」
「えっ!?えぇ…分かりました」
「良かったわ!私、この学校の生徒会長をさせて頂いています『延崎稀利(のぶさき きり)って言います。どうぞよろしく」
今日の昼休み、私は溜まっていた書類整理をしていた。すると、ドアをノックする音が生徒会室に響く。
お客さん?
「…はい」
私が返事をすると、ドアが扉を開いた。中に入って来たのは、1年生の女子生徒だった。
「しっ失礼します。立花先輩はいらっしゃいますか?」
どうやら、立花君に用があるらしい。立花君は、この時期は告白ラッシュだから、彼女もその一人かしら?
「立花君?立花君なら、先生に呼ばれて職員室に行ったわよ?何か用事かしら?」
「えぇ…そんな所です。いつ戻られるか分かりますか?」
「さぁ…?それは分からないわねぇ」
「そうですか…」
彼女は落ち込んでいる。だけど、今まで来た女子生徒とは何か反応が違う…
「…ねぇ、貴女は立花君に何の用だったの?」
「え…?放課後に、生徒会室に来るよう言われてたのを断りたくて…」
彼女のその言葉を聞いた私は思わず、クスクスと笑いだしてしまった。
何故なら、立花君との約束を断ろうとする人を初めてみたからだった。大抵の女子生徒は断りはしない。
寧ろ、その約束を忠実に守っている。
「ふふっ、急に笑ってごめんなさい。ねぇ、まだ昼休みの時間あるから、ちょっとここでお茶していかない?貴女とお話ししてみたいの、いいかしら?」
「えっ!?えぇ…分かりました」
「良かったわ!私、この学校の生徒会長をさせて頂いています『延崎稀利(のぶさき きり)って言います。どうぞよろしく」