偽りの副会長に恋をした
「せっ生徒会長!?…ですか!?」

彼女はすごく驚いている。

そういえば私、入学式の挨拶は立花君に頼んでたから、一年生の人とは初対面だったのを忘れてたわ←

「えぇ、そうよ。貴女は新入生よね?」

「はっはい!『尾崎 梓』って言います。よろしくお願いします!!」

彼女…梓さんは、かなり緊張しているようだった。いきなり上級生…しかも、生徒会長に話しかけられてるのだから、当然の反応ってとこかしら?

「まっ!とりあえず座って。今お茶入れるから」

「あっ、ありがとうございます」

お昼休みの時間も少しあったので、梓さんにお茶を入れた。

「梓さんって確か…この前、生徒会の書類をまとめてくれた子よね?高嶋先生から聞いた時は驚いたけど、綺麗にまとめられていて助かったわ」

高嶋先生から聞いた時は驚いたけど、ちゃんと書類がまとめられていて良かった。

そろそも、生徒会が二人しかいないかって自分のクラスの子に任せようとしますか?

「いっいえ!そんな大したことはしてませんから…」

「そう?他の人がやると、いつもグチャグチャで、書類をまともに整理出来ない子が多いのよ」

私が生徒会長に就任した頃は、ちゃんと書類をまとめてくれる子もいたのだけれど…

立花君が副会長に就任してからは、立花君目当てで生徒会に寄ってくる子が多くなって、任せてみても適当に仕事をする子ばかりだった。

それ以降は、生徒会関係者以外には手伝わせていないようにしていた。

…まぁ、華鶴には手伝わせていたけど←

あっ!そうそう、言い忘れていたけれど華鶴は私の従兄弟なの。家も近いから、よく一緒に帰ってるのよ。

彼氏じゃありませんからね!!!










< 30 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop