片思いの相手
さっさと行ってしまった後ろ姿を見ていると。
「相変わらず諦めてないのねぇ。どのへんがいいの?」
とは、なぁちゃん。
「そうだよっ!れんれんは大学一の美人なのに、なんでよりによって、ボサボサ頭の冴えないメガネヤローなんだよ!」
とは、さぁちゃん。
むむっ。
聞き捨てならず。
『なぁちゃん!さぁちゃん!葵先生はカッコいいのよ!私だけが知ってればいいのよ。ライバル増やしたくないもん。』
「いや、ライバルできねぇだろ。」
さぁちゃん、失礼!
あの癒し系笑顔見たら、みんな惚れるんだから。
絶対見せないけど。
『もうっ、ひどい!』
二人を置いて歩き出す私に、慌ててついてくる。
そんな神谷蓮華(かみやれんげ)の日常は、毎日葵椎梛(あおいしいな)先生に告白することから始まるのです。
いつか振り向いてもらえることを信じて。
「相変わらず諦めてないのねぇ。どのへんがいいの?」
とは、なぁちゃん。
「そうだよっ!れんれんは大学一の美人なのに、なんでよりによって、ボサボサ頭の冴えないメガネヤローなんだよ!」
とは、さぁちゃん。
むむっ。
聞き捨てならず。
『なぁちゃん!さぁちゃん!葵先生はカッコいいのよ!私だけが知ってればいいのよ。ライバル増やしたくないもん。』
「いや、ライバルできねぇだろ。」
さぁちゃん、失礼!
あの癒し系笑顔見たら、みんな惚れるんだから。
絶対見せないけど。
『もうっ、ひどい!』
二人を置いて歩き出す私に、慌ててついてくる。
そんな神谷蓮華(かみやれんげ)の日常は、毎日葵椎梛(あおいしいな)先生に告白することから始まるのです。
いつか振り向いてもらえることを信じて。