永遠に覚めることのない夢【参】
常磐は、ハンガーにかけてあった私のスカートを取った。

「常磐、何を?」

「見ててくださいな。」

「それ…………… 」

「あ、そうか。着てからではないと駄目ですね。お姉様、着てください。」

「あ、あ、うん。」

常磐は、私にスカートをはかせると、裾を短くするため、お腹のあたりを折り始めた。

「あなた、何をしてるのよ。」

「え?だって、少しぐらい皆と同じようにしては?ただの優等生なんて、つまらなくてよ?」
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