永遠に覚めることのない夢【参】
「旭子、常磐、おはよう。」

ふわぁ、と、小さな欠伸をしながらお母様が来た。

「おはようございます、お母様。」

「御機嫌よう、2人とも。」

「お母様、今日は随分とお疲れのようで。どうなさったのですか?」

「ああ、旭子。仕事がなかなか終わらなくって。徹夜してしまったのよ。」

「あら。お母様。仕事が終わったのならば、今日はお休みになってはいかがですか?」

うちでは、例え両親だろうと、敬語を使うようになっているの。
厳しいと言う人もいるけれど、慣れるとそこまででもないのよ。
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