永遠に覚めることのない夢【参】
「お母様、お父様はどこにいらっしゃいますか?」

常磐は、1人で起きて来たお母様に不思議そうに問う。

「ああ、今日はどうしても抜けられない会議かなにかがあるそうよ。だから、早めに出かけてしまわれたわ。」

「そうか。」

「それより、いいの?2人とも。」

「何故です?」

「何がですか?」

二人の声がハモった。

「時間よ、遅刻しない?あなた達。」

お母様に言われて、時計を見た。
針が指していたのは、8時。
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