永遠に覚めることのない夢【参】
「ッ!?」

常磐が、こちらを振り向いた。
視線に気がついたのだろう。

まずい!
隠れなきゃ。

「咲佐納。どうした。」

「視線を感じただけよ。さぁ、参りましょう!」

咲佐納って………
名字の呼び捨て…………

常磐を見ると、ムッと不貞腐れていた。
「常磐」と呼んで呼んで欲しいのだろう。

「旭子さん。」

びくっ!
だ、誰?
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